フラグ回収おわったよ

なんというか…

思い通りではあってほしくなかった。

足りないパズルピースはここにあったのか……。

けどやっぱり見事なまでに僕の読みが的中しててさ、涙出てくるわ鼻水は止まらないわこの悔しい、悲しい、そんな気持ちが溢れてくるし、止まらない。

公園の端の木で小さな木で囲われた芝生の部分に寝っころがってるなう。

家だったなら毛布被ればいいけど家族に泣いてるとこなんて見せたくないじゃん?

かといって電話相手にもそんなところを見せたくないし……だから電話切ってこの公園のはしっこで泣くことにする。

誰にも顔を見られないポジションがある秘密の場所。

端から見たら多分木を間近で観察している男性にしか見えないだろうな…。

その公園のグラウンドは小学生ソフトボールチームの試合があるらしくてさ、チームの歓声が溢れてる。

さぁーこぉーい!さぁーこぉーい!

先輩なんだからいいとこみせてやれぇぇ!

頑張れぇ!

一本やったれぇぇ!

とかさ。

こんなに大きな声が響いてるんだから木の影ですすり泣いても気付かれたりはしまい。

そう思うと自然と目尻になんか水滴がついた。

なんだろ?

手の甲でぬぐう。

また水滴。

ぬぐう。

またまた水滴。

ぬぐう。

またまたまた水滴。

ぬぐえなかった。

手が、さ。顔をおおってしまったんだ。

そこで自分が泣いていることに気づいた。

めったにないこんなときだし、思いきり泣いてもいいよね……

もう、泣いてもいいよね……?

もう涙は止まらなかった。

……

………

あーあぁー。負けちまったかぁ…。

先輩、かっこよかったですよ?

そ、そうか?でも負けてしまったぜ?

でもかっこよかったからいいじゃないですか!先輩に憧れちゃうなぁ。

こんな俺にかよ!?

でも試合中にランナー三人とも返してしかも自分も帰ってくる満塁ホームランみたいな仕事をしたのって先輩だけでしたよ?

そんなの…

ほら、そうやって自分のしたいいことを見せびらかさない、おさえるみたいな…なんでしたっけ?監督。

謙虚、っていいたいのか?お前らの年ぐらいでそんなかいwa―

そうです!そんな仕事しておいて謙虚になれる先輩に憧れちゃうんですよ!

はぁ?意味わかんねえよ。こんな俺よりも上手いやつはいるじゃんかよ?

こ、こいつらときたらほんっとに話をきかないな!!さっさと帰るぞ?ほら、支度しろ!

『は、はい!監督!!』

ほんとに仕方ないやつらだな、ほんとに。


……
………

気づいたら試合が終わってたみたいだった。

十分泣けたはず…だよな。と、とりあえず、自分の中での整理は終わったはずだ。

やっぱり花は散っていたみたいだ。

しかも強引に散らされていた、みたいだ。

ぜーんぶ読み通り。分かってた。自分の読みが外れたりしないことなんてな。

だから神様なんてこの世には存在しないって思える。

そう思える……

また涙が流れてきた…。

ほんっとにダメなやつだなぁ…僕って。

自分の中で整理は終わってるはずなのに、やっぱり止まらなかった……。

今度は悲しみから来たのかな……w

はぁ……腕を目に当てて帰るか。

……

………

そして、今日もバイトが入っていたんだっけな?

頑張らなくちゃなぁ…w

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